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2007年04月30日

わんちん「多くの命救った輸血犬」

wnei7.jpg「わんちん」が私の病院にやってきたのは開業間もない五年半前の夏。交通事故で骨盤と後肢を骨折して運び込まれた、雑種犬の雄です。治療で元気になりましたが、飼い主は現われませんでした。
 回復した秋のある日、ケージに入れようとする私の手をかみ、逃げ出しました。恩知らずなやつですが、走り去る後ろ姿から喜びがあふれていたように見えたので、「飼い主の元へ帰るんだよ」と見送ってしまいました。しかし、時がたつに連れ、無事に帰れたのかどうか不安になるとともに寂しさが募り、彼を逃がしたことを後悔しました。
 一週間後の冷たい雨の夜、病院の前に汚れた犬がいると言われ、見るとぼろぼろに痩せこけた彼が倒れていました。大嫌いなケージに自分からよろよろと入り、二日間も眠り続けてやっと元気になり、スタッフ一同、胸をなで下ろしました。
 それからの彼は輸血犬としてスタッフの一員です。数多くの重症犬が彼に救われました。現在、推定八歳。そろそろ引退時期です。のんびり余生を過ごさせてあげようと思っています。たくましくてやさしい彼の後継者を見つけなくてはいけません。

(2003.2 記)


posted by かけはた at 11:35| コラム「ペットと暮らせば」回顧録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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